人は皆、最終的には裏切るんだ・・・
高校生の時に脳に刻み込まれた烙印。
己を守る為には、仲間も売る。
人は、人をここまで傷つけることが出来るのか?
そうだ、
そんな恐ろしい事が出来てしまう種族なんだ・・・人間というのは。
恐い・・・
怖い・・・
人が・・・怖いんだ。
相手の笑顔の裏にある欲望、嫉妬、憎悪・・・
目の前にいる、あなたのその笑顔を素直に受け止めることが出来ない・・・。
あなたと、楽しいことを、笑顔を共有することが出来ない・・・。
俺は、そういう人間なんだ。
・・・そういう人間になってしまったんだ。
十代の純粋だった心に受けた傷。
その傷を治す為、人との接触を避け、治癒に専念しようと決めた二十代。
しかし、その傷は化膿し、塞がることなく侵食していく。
歪に変形した花瓶のように、本来の用途はおろか、置く事も出来ず倒れれば
割れてしまうような・・・出来損ない。
静かなる日々を送ってきた代償は、
寝かせて置くことしか出来ない花瓶のように・・・
水を入れてもこぼれてしまう・・・
見た目は人間だが、心を閉ざしてしまった俺。
俺が見据えた未来は、
人間そっくりの形をした人形になることだったのか?
そうじゃない!
そうじゃない!
変わるんだ!
たとえそれが、泥沼を這い回る事になろうとも。
だから・・・
せめて、寝かせて置くことしか出来ない花瓶に一輪の花を挿してくれないか?
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