救世主
西暦254X年。
人類は選ばれた遺伝子を配合し、
誕生した新たな人類・・・
すなわち、ネオ人類時代と化していた。
人類は、コンピューターによる配合管理
によって選別され、1年、つまり満一歳の
時にランク付けが行われる。
ランクはAからDまであり、Dランクの平民
からAランクの支配者まで、個人の一生は、
その時点で決められている。
極まれに、コンピューターのバグにより生ま
れる配合ミス生命・・・
Eランクの人種は奴隷として使われる。
ランクは、誕生した時に刺青として、
腕に刻まれ消えることはない。
低ランクの人々は腕をかくしながら生きる。
ネオ人類時代とは差別時代の末期であった。
・・・西暦255X年。
満一歳になる一人の男の子。
本来ならばCランクとして配合されたはずであった。
コンピューターの選別が行われていた。
<エラー>
「かわいそうに、こいつはEランクか」
ピピピッツ
「なに!?」
モニターを覗き込む男は慌てていた。
画面に映し出された男の子の腕に刻まれた刺青。
ランク <S>
ここに、ネオ人類にピリオドを打つべく救世主が誕生した。
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